刺青(タトゥー)・アートメイク除去

刺青(タトゥー)・アートメイク除去

刺青(タトゥー)・アートメイク除去とは

刺青(タトゥー)は近年ではファッションの一部として入れられる方も多くいらっしゃいますが、就職や結婚、出産など人生の節目に都合が悪くなり消したいと考える方も少なくありません。

また、十数年前に入れられたアートメイクは、当時の技術から「黒く」「太く」「不自然」である事が多く、今の流行にそぐわないことがあります。

当院では、刺青(タトゥー)の治療に用いられる治療法4つの全てを受けていただくことが可能です。特に手術方法は、多くの腫瘍切除や熱傷の治療に当たってきた形成外科医の経験をもって治療に当たりますので、どんな刺青(タトゥー)でもご相談ください。幅広い選択肢からご一緒に最適な方法をお探しします。

アートメイクは、色が黒い(薄くなり青~灰色に見えることもある)場合は、レーザーで治療が可能です。(アートメイクに関しては、刺青のレーザー治療をご参考ください)

刺青(タトゥー)を除去する4つの治療方法

長所 短所
レーザー治療
  • 傷跡が残りにくい
  • ダウンタイムが短い
  • 広範囲でも対応可能
  • 黒色のみ対応
  • 複数回の治療が必要
  • 濃い刺青は輪郭が残存する可能性あり
切除
  • カラフルな刺青も除去が可能
  • 線状の傷跡が残る
  • サイズが大きい場合は、全部は切除できない
剥削
  • カラフルな刺青も除去が可能
  • 完治するまでに時間がかかる
  • 傷跡が熱傷跡の様になる
皮膚移植
  • カラフルな刺青も除去が可能
  • 患部を動かさないように安静が必要
  • 他の部分から皮膚を採るため、傷跡が残る
  • 植えた皮膚は周りとの違和感あり

刺青(タトゥー)除去の特徴

  • レーザー(アレックスレーザー)治療

    レーザー(アレックスレーザー)治療

    黒い色味に反応するレーザーを使用します。レーザーが刺青(タトゥー)の色素に反応して、強い熱を生じ、色素を破壊します。これによって刺青(タトゥー)を薄くしていきます。

    手術(切除・剥削・皮膚移植)に比べて傷跡が残りにくく、ダウンタイムも比較的軽いですが、刺青(タトゥー)の色の種類や濃さによっては完全に除去する事ができない場合があります。

    また、機械彫りなどは一度の照射で完全に除去するのは難しく、3ヶ月程度の間隔をあけて複数回の照射が必要となるため、時間が必要な方法です。墨汁と針で「いたずら」程度に入れられたものは、比較的早期に治療が完了します。

  • 切除

    切除

    刺青(タトゥー)が入っている皮膚を切り取って、縫い合わせることにより刺青(タトゥー)を除去する方法です。皮膚ごと切除をするため、刺青(タトゥー)を完全に除去することができますが、傷跡が残ります。

    小さくシンプルなタトゥーであれば1回の切除で除去する「単純切除術」で取り除ける場合がほとんどですが、ある程度の大きさがあり複雑なデザインのタトゥーなどは2回以上に分けて除去していく「分割切除術」を用いて除去します。分割切除を行う場合は、切開部分に負担のないよう6ヶ月間隔を開けてから2回目以降の手術を行います。

    手術後1週間〜10日程度で抜糸を行います。

  • 剥削

    剥削

    刺青(タトゥー)が入っている皮膚を削り取る方法です。レーザーでは反応しづらいカラーや切除しきれない広範囲の刺青(タトゥー)の除去に適しています。

    剥削では、皮膚を削った部分が自然に上皮化(傷が治る事)するように、外用薬や張り薬でケアしていきます。大きさにもよりますが、1ヶ月程度の処置で自然に皮膚が張りますが、傷跡は瘢痕と言われるやけど跡の様になって残ります。

    皮膚が張るまで、痛みやかゆみがでることがありますので、掻かないようにご注意ください。2〜3日後にガーゼ交換をおこない、ご自分でできるようになれば適時家で行って頂きます。

  • 皮膚移植

    皮膚移植

    刺青(タトゥー)が入っている皮膚を切除し、他の部位から採ってきた健康な皮膚を移植することで刺青(タトゥー)を除去する方法です。

    剥削では自己治癒による皮膚の再生ができる深さまでしか対応できませんが、皮膚移植術では皮膚を移植するので色素が深くまで達した広範囲の刺青(タトゥー)の治療も可能です。

    採取する皮膚は腹部など目立ちにくく、十分な大きさの皮膚が採取できる箇所を選びます。移植箇所はおよそ1週間程度で生着しますが、その間患部を動かさないように固定する必要があります。

    移植された皮膚の部分は、周りの皮膚と比べて多少の色や質感の違いが生じ、パッチワークのような傷跡になります。また、皮膚を採取した箇所にも傷跡が残ります。

レーザー治療 施術詳細

施術時間
サイズによって異なります
痛み
照射時にチクチクと針を刺されたような痛みがあります
シャワー
当日から可能
メイク・洗顔
患部以外当日から可能
ダウンタイム
熱感、赤い点状出血斑等
リスク・副作用
照射直後ヒリヒリとした痛みがあります。治療後、色素沈着や色素脱失等を起こすことがあります。

切除・剥削・植皮 施術詳細

施術時間
サイズによって異なります
痛み
麻酔注射の痛み、術後3~7日程痛み有
シャワー
切除:翌日から可能 その他:患部以外翌日から可能
ダウンタイム
手術方法によって異なります。ご相談ください。
リスク・副作用
傷跡や瘢痕が残ります。一部、数か月間かゆみやチクチクとした痛みがあります。

料金表

レーザー 診察の上相談(例:リング状+α:22,000円程度)
切除 診察の上相談(例:一度で切除可能で10cm程度の傷の長さ:165,000円程度)
剥削 診察の上相談
皮膚移植

よくある質問

刺青(タトゥー)除去で完全に刺青(タトゥー)を除去することはできますか?

刺青(タトゥー)は簡単に消すことは難しく、レーザーで薄くはなっても、完全に消えない場合もあります。手術の場合は傷跡が残ります。

刺青(タトゥー)除去は保険が効きますか?

刺青(タトゥー)除去は病気ではないので、保険診療はできかねます。

刺青(タトゥー)除去は傷跡が残りますか?

レーザーの場合、基本的には傷跡は残らないことが多いですが、色素沈着や色素脱失等の副作用が生じることがあります。切除の場合、切除部に縫合の傷跡が残ります。剥削の場合、皮膚の表面を削り取るので、火傷の跡のような傷跡が残ります。皮膚移植の場合、移植された皮膚の部分は、周りの皮膚と比べて多少の色の違いが生じ、パッチワークのような傷跡になります。また、皮膚を採取する場所にも傷跡ができます。