アルファ・りょうま・りんたろうのお散歩日記
りんたろう
3頭目を飼う事になったのは色んな訳や偶然があった。
仕事以外の時間は子育てに没頭したかった。
人間は社会の中で生きている、それだけ気を使う事も多い。
でも、彼らは違う。
直球勝負だ。
愛と信頼と尊敬の眼差しで生涯接してくれるのだ。
しかし、彼らの生涯は短い。
アルファ、りょうまをいつか送らねばならない。
それが恐かった事も事実、悲しみを先送りしたいと言う身勝手な理由もあったのだ。
そんな時に生まれたのがりんだった。
自分の年齢から逆算すると、子犬の時から育てることが出来るラストチャンスに思えた。
だから、群れの中でのりんの役割の1つははっきりしている。
アルとりょうまを送り、年取った父に抱かれて自分の生涯を終えると言う事だった。
そのりんが一番先に逝ってしまった。
上げた骨は小さく白く美しかった、痛みでりんを苦しめた骨だとは思えなかった。