アルファ・りょうま・りんたろうのお散歩日記
九州への旅 3
アルファと泊まった宿は、13年前と何も変わっていなかった。迷ったかと思うような山奥にひっそりとたたずんでいた。
雪がうれしくてはしゃぐアルファを無理やり座らせたからご不満だったのを思い出す。
草原に続く道はすれ違う人もなくノーリード、足取りも軽い。
道端の木々もあの時のままだ。
すすきを揺らす風、秋の陽光、草原の香り、アルが走った場所でまるが笑う。
遊び疲れて帰った宿は星空で飾られていた。
懐かしいこの場所でアルに会えたような気がする、これからも命の記憶をたどる旅をしよう。