アルファ・りょうま・りんたろうのお散歩日記
夕焼け
お山の夕焼けは美しい。
雲によってはオーロラのように見えることがある。
夜は20度くらいになり、風があると肌寒くさえ感じる。
時間は止まることはないのだと思いなおす。
これだけ涼しいとアルファ、りょうまにスイッチが入る。
りょうまは展望台のコンクリートの手すりに、ひょいと飛び乗った。
勢い余って向こう側に落ちるか・・・と思ったが、
ユラユラ平均をとって持ちこたえた。
日頃ののんびり屋が嘘のようだった。
雲が夕日に照らされて、天空への道のようだった。
もうすぐりんは群れを離れてあの道を駆けあがるのだと思うと涙が止まらなかった。
獣医の手を借りて命を縮じめたのは、お前が一番好きだった父さんに他ならない。
いつまでも涙を流すくらいは当たり前だね、りんりん。